高齢者のADLをもっと丁寧に把握しようと思った

若手整形外科は大腿骨近位部骨折や橈骨遠位端骨折を担当することが多い。

必然的に担当患者は高齢者が多くなる。

手術自体に慣れてきて、手術をしたことが、この患者さんにとってよかったのかな、と疑問に思うことが多くなってきた。

特に大腿骨頸部骨折は、手術しても車椅子ゴールだったりすると、あれ、しないほうが良かったのかなと思ってひどく不安になることがある。

 

そういえば。今までざっくりとしか患者のADLを把握していなかった、ということに気がついた。

どれくらい歩けていたか、食事排泄は自分でできていたか、それくらいしか聞いてなかった。患者のもともとの生活がイメージできていないから、ゴールも想像できていなかった。

 

北野先生のADL評価項目

ADL

D: Dressing   着替え

E: Eating   食事 

A: Ambulation 歩行

T: Toileting   排泄

H: Hygiene   清拭

 

iADL

S: Shopping        買い物

H: Housekeeping   家事・掃除など

A: Accounting      口座管理

F: Food preparation  食事準備

T: Transportation    移動・交通機関

http://ykitano5min.hatenablog.com/entry/2017/10/03/185507

 

これを全例とってみようと思う。

漠然と質問しても患者家族から有益な情報は得られない。

患者の生活を想像すれば今抱えているモヤモヤもちょっとは減るかも